傷みや不快感を感じ始めたり、歯に茶色の点ができはじめると虫歯の進行が進んでいます。
むし歯は、進行の段階によって治療の範囲も異なってきます。
下図に、むし歯の治療例を掲載しておりますが、ご自身でお気づきになられたら可能なかぎり早めの診察をおすすめい
たします。
むし歯治療の症例その1
ご覧のように歯の表面に茶色い着色ができて、一見むし歯の初期状態であるかのように見えています。(左:治療前 の写真)
ところが、実際にむし歯を削ってみると、表面からは想像できないぐらいに、大きく拡大してしまっています。(右
:治療中の写真)
(赤っぽく見えるのは、むし歯をわかりやすくするために用いる染色液の色です。)
むし歯治療の症例その2
むし歯の治療が、銀歯によっておこなわれている例です。(左:治療前の写真)
こちらは古い銀歯の部分を取り除いて、レジンと呼ばれるプラステック材料で治療しなおした例です。(右:治療後
の写真)
このような、比較的小さな銀歯であれば保険でも十分白い歯にやりなおすことが可能です。
むし歯の進行段階によって、下図のように処置が変わってきます。できるだけ早めの診察をおすすめするのは患者様 自身の負担をできるだけ少なくするためです。
この段階では、むし歯は歯の表面のエナメル質の範囲にとどまっていて、通常は茶色っぽい歯の 変色だけで痛みがでることもなくつい見逃されてしまうことも多いです。
むし歯がエナメル質を突破して、さらにその内部の象牙質まで及んでしまった状態です。エナメ ル質にできたむし歯の入り口は小さいのですが、象牙質に達すると急速にむし歯の範囲が拡大してしまうのが特徴です 。この頃になると多くの患者さんが痛みを感じ始めます。
象牙質にまで達したむし歯が、さらに歯の神経にまで悪影響を与え始めた状態です。場合によっ
ては、夜眠れないぐらいの痛みに悩まされるようなことが起こり始めます。
この段階では、虫歯菌が歯の神経に感染してしまっていることが多いので、ほとんどの場合で歯の神経をぬかなくては
ならないことが多くなります。
当院では、全国の歯科医院の中でも先駆け、積極的にマイクロスコープを使用した治療を行っております。
マイクロスコープを用いることにより、肉眼では見ることのできない細かなむし歯の様子も確認することができ、余分
な歯を削ることなくピンポイントでむし歯の治療を行うことが可能です。
精密治療であるため結果的に、再発の可能性を大幅に低くし、治療の寿命も伸びる事から多くの患者様に満足を頂いて
おります。
下の写真は、そのために用いるマイクロスコープ専用の切削ドリルの写真です。従来からの歯を削る機械の先端と、マ
イクロスコープを使って削る機械の先端の違いが一目瞭然です。
このように、通常のドリルとの先端の大きさの違いがおわかりいただけると思います。
特に、早めに治療を受けられることによって、患者様自身の負担が大きく異なってきます。
日本国内では、マイクロスコープを使用した治療をできる歯科医院はまだまだ数が少ないのが現状です。
当院では精密な治療と、患者様の負担を軽減するため、積極的なマイクロスコープの活用に取り組んでおります。
また、患者様の様子によっては、CTも完備しておりますので安心の治療を受けていただくことができます。