2013年9月アーカイブ

インプラント講習会で「何を」学ぶか

昨日の日曜日は友人のU先生に誘われていた、インプラント研修会に参加して来ました。

 

・・けれども、その内容は実は全くの初心者向け。

これから初めてインプラント治療を考えようかと言う先生方向けのコースでした。

 

友人のU先生も某インプラントメーカーの実技インストラクターをされているベテランですし、わたしももう25年以上インプラント臨床に関わってきた古株です。

 

実はこのような初心者向けの「研修会」にわざわざ参加するのには"理由"がありまして・・・。

一つには、これからの世代の若い歯科医師向けにどのような「情報発信」がなされているのか、と言うことの情報収集・・、それと講師の先生方との"人脈作り"です。

 

今回も新たな先生とのつながりを得まして、この11月にはまた「ソウル」へインプラントの勉強でご一緒させていただくことになりそうです。

いや、楽しいですね (^^)

IMG_1706.JPG

歯科医院の衛生管理、「滅菌」とは・・

皆さんが通われている歯科医院では、お口の中で治療の為に使用する、いろいろな器具・道具を患者さんごとに「滅菌・消毒」して使用しています。

 

そのために「オートクレーブ(=高圧蒸気滅菌器)」と言う器械を使用するのですが、この器械には二種類(正確には三種類)のグレードがあります。

 

日本のほとんどの歯科医院で使用されているものは、「Class N 」と呼ばれる品質のものです。

一般的な歯科医院は、このクラスNのオートクレーブで「滅菌」を日々行うのですが、・・・実はこの器械では唾液や血液を吸い上げる、筒状(パイプ状)の器具の内面や、歯を削るエア・タービンの内部などの複雑な形状の器具は完全に滅菌「出来ない」のです。

(一般的なオートクレーブで滅菌が可能なのは、器具の表面だけです)

 

しかし、ほとんどすべての歯科医師はこれで十分に「滅菌」出来ていると勘違いをしています。

さらに言うと、これ以外のオートクレーブを知らない先生がほとんどです。

 

パール歯科医院では、「Class B 」と言うヨーロッパ基準に合格したオートクレーブを導入しています。

衛生管理に熱心な先生方には、このクラスBのオートクレーブは「あこがれ」の的なのですが、価格も通常のものの「2倍」以上しますし、ランニングコストもかかります。

クルマと同様、一定回数の使用で「定期点検」の費用が何万円もかかってきます。

 

けれども、インプラント外科手術の多い当院では使用器具の「完全滅菌」は大学病院や市民病院と同等以上のレベルが必要と考え、あえてこのクラスB 基準のオートクレーブを導入し衛生管理に努めております。

完全滅菌の出来るこの器械を使用している歯科医院は、全国680,000件以上あると言われる歯科医院の内の、わずか「2~3%」程度と言われています。

さて、皆様はどのような歯科医院での治療を希望されるでしょうか?

IMG_1609.JPG

パール歯科医院
パール歯科医院