全国の保険医が加入している団体に「保険医協会」という組織があります。
その中で「東京歯科保険医協会」が4600名の会員に「インプラント治療」についてのアンケート調査を行いました。
回答率は会員の6.3%(291名)ほどだったそうですが、このうちの60%の歯科医師がインプラント治療を行っていると回答したということです。
ところが実際の治療経験年数では、
1) インプラントを始めたばかり 0年~5年未満 33.9%(最多)
2) 5年~10年 25.3%
3) 10年以上~ 40.8%
つまり全体の約60%の歯科医は、インプラント治療経験が10年に満たない・・ということになります。
しかも経験が「5年未満」の先生が一番多い、というのも治療を受ける患者さんの立場からはかなり微妙な心境ではないでしょうか。
日本の首都、東京での調査でこの結果なので、地方ではどのような結果が出るのでしょうか。
実は、わたしは1980年代の後半から「インプラント治療」に携わってきました。
かれこれ25年近くになります。
この長い間にインプラント治療は、その「材料、材質、形状、手術方法・・・」など様々な部分で昔と今と、天と地ほども進化を遂げてきたのです。
このような意味合いでは、ただ「治療経験が長い」というだけでは何の自慢にもなりません。
その時どきの時代の変化、進歩に合わせて常に自分の知識、技術をアップデートしていく必要が不可欠です。
わたしの場合は「インプラント治療」というものが日常の大切な「仕事」であり、その勉強を続けていくということについては何のストレスもありません。
まぁ、有る意味・・「趣味」のようなものですので「勉強」自体が楽しくて仕方がないのです(笑)。