「抜歯」とは・・・「歯を抜くこと」、です。・・・当たり前かぁ(笑)。。
抜歯をするとどうなるか? ・・もちろん歯が「無くなり」ます。
・・ところが、皆さんはどのように感じておられるかは分からない・のですけど、実は歯を抜くとその歯を支えていた「顎の骨(正確には歯槽骨)」も無くなって、失われてしまいます。
いわゆる、骨の「吸収」という現象が起こってその部分の骨が減ってしまうのです。
で、じゃぁそれがどうした・?、というハナシですが後々の処置、治療に大変な「障害」になります。
例えばブリッジを計画するにせよ、入れ歯を予定するにせよ治療がやりにくくなります。
とりわけ「インプラント治療」を考える場合には、骨が少なくなっている場合、様々な難しさを引き起こします。
そしてこの「骨が減ってしまう」という現象は実は、どんなふうにして抜歯手術(← あえて「手術」)を行うかという方法論、技術論そして歯科医の感性に左右されるのです。
フツウの「歯医者」やったら、たいがい、たいてい誰でも「抜歯」はしてくれるでしょう。
問題は、どのように抜いて、その時どのような処置をして骨の吸収を「防ぐ」手立てをこうじてくれているか? という点です。
一般的に言って、日頃からインプラント治療に関わっている歯科医師であれば、この事を「かなり」意識しているので、最善の手を講じているはずです。
しかしそうでない場合には、この抜歯という処置がかなり「適当」になされているのではないかな、とわたしは考えています。
歯科口腔外科は「抜歯に始まり、抜歯に終わる・・」という言葉の意味には・・・かなり奥深い含蓄が込められているなぁ、ととても腑に落ち、納得しております。