お口の中になにか「トラブル」を感じた時、これはもう・・どうしても「ハイシャ」に行きますよね。。
普段はあんまり近づきたくない所、らしいですけど・・これはもう仕方が無い(笑)。
ところで電話帳や看板に「歯医者」!って書いてあっても、これってみんな同じだと思われてはいませんか?皆さん?。
いや、評判が良いとか上手らしい・・とかと言うのではなく、そうではなくて歯医者と言えば全員だれでも「歯科」のどんな分野でも同じように治療が出来てしまうのでは・・?、というこの当たり前の「疑問」についてのおハナシです。
実はご存知の通り、お医者さんの世界ではその診療科目(=看板などに表示できる科目)が数え切れないほど存在しています。
・・内科、心療内科、胃腸科、耳鼻咽喉科、外科、整形外科、脳外科、小児科、精神科、眼科、皮膚科、麻酔科、ペインクリニック、産婦人科、肛門科、泌尿器科、・・もうありとあらゆるモノがあってとても数え切れません。
ところが私たち「歯科」の分野では法律的に表示、広告が出来るのは次の4つだけ、・・すなわち、
歯科、小児歯科、矯正歯科、そして、歯科口腔外科・・だけなんです。
歯科、は当たり前なので実質的にはそのあとの3つだけと言う事です。
これはその昔、「医師法」や「歯科医師法」というものが整備された時代からの流れを受けているので、今急にはどうにもならないのですが、とにかく「歯医者」と言えばみな同じ歯医者さん・・とされています。
ところが昨今、というか近年・というか、歯科の世界はその中でものすごく「細分化」されてきております。
つまり、治療においてのさまざまな場面での「専門性」が高くなって来ているということなんです。
良いか悪いかは別にしてそれぞれが「狭く」、「深く」なってきています。
昔のように歯科、という治療範囲、守備範囲を広く浅くまんべんなく一通りの治療が出来る、というレベルでは収まらなくなってきております。
歯の神経の治療や入れ歯の治療、噛み合わせや歯周病の治療、小児の治療、口腔外科の治療、顎の関節の治療やらインプラント治療、矯正治療もあるし口臭の治療、見た目の審美的な治療とか画像診断・・とにかく様々な「専門学会」が立ち上がっていてもはや、「歯医者」という一括りの中にはとても納まり切れない状態となっているんです。
つまり、現在では「一人の歯科医師」が全ての治療分野でベストの医療を行い得る状態では無くなって来ているという事なのです。
ところが、厚生労働省では歯医者はあくまでも「ハイシャ」なので、このような様々な専門分野に熱心で秀でている歯科医でも、自分の得意な分野の治療について、「広告」する事を法律で禁止しています。
結果的に患者さんは、あまり入れ歯治療の得意でないセンセイのところで入れ歯を作ったり、歯の神経の治療がキライなセンセイのところでその治療を受けてしまったりしてしまいます。
分からないから仕方ないですよね。
今、唯一「インターネット」の世界では法的な規制はかかっておりませんので、それぞれの歯科医院がその「独自性」を表現することが可能となっています。
なんらかの治療の必要性を感じられる皆さまは、ぜひ事前のうちにこまめに「調査」をされて最も役に立ちそうな歯科医院を探し当てられることをお勧めいたします。